ゴールドコースト留学はいつするべきか ー 大学生・社会人の特徴とメリット
ゴールドコースト留学に興味がある全ての大学生と社会人にとって「いつ」のタイミングが良いのか解説します。夏休みだけの短期留学で英語力はどれくらい伸びる?一年の長期留学よる休学は就活にどう影響する?留学先にメルボルンを選ぶ理由は?そんな不安や疑問の全てにお答えします。
大学生の留学
大学生の留学は、在学中のGW、春休みや夏休みを利用した短期留学から、休学してワーホリビザや学生ビザを使った長期留学も可能です。
留学中は学校に通うだけでなく、ホームステイをして現地の文化に触れたり、長期留学であればインターンやボランティアで働くこともできます。
認定留学・交換留学とは
大学生の留学には、認定留学・交換留学と呼ばれるものもあります。
認定留学
留学先の大学で取得した単位を日本の大学卒業の単位として認定してもらう留学制度のこと。大学によって対象となる大学は決まっていますが、単位が認められれば4年間で卒業が可能です。
交換留学とは
学校に在籍したまま海外の学校に一定期間(約1年間)留学すること。留学先の学校は卒業せず、帰国後日本の学校を卒業します。
留学先の学校から自分が入る代わりに誰かが日本の学校に行く交換という意味合いを必ずしも持っているわけではなく、国の文化や考え方の「交換」の意味であると解釈してください。
ゴールドコーストの大学生の留学事情
日本人の大学生の留学者数は年々増加しています。学生ビザでの留学先1位はアメリカですが、2~4番はカナダ、イギリス、オーストラリアがほぼ同程度の人気を誇っています。
オーストラリア国内では、シドニーやメルボルンの大都市が人気エリアです。また、留学期間は1か月未満が最多となっています。
アメリカにはワーキングホリデーが無いので、ワーキングホリデーでの留学者数を含めれば、オーストラリアは日本人が選ぶ留学先国として上位人気です。
オーストラリアには6つの州があるのですが、ゴールドコーストがあるクイーンズランド州が最も日本人の滞在率が高い州となっています。
ゴールドコースト留学はこんな大学生にお勧め
1.初めての海外留学
オーストラリア自体が治安が良く住みやすいとされていますが、海外経験がない大学生がいきなりシドニーやメルボルンのような大都市に行くと圧倒されてしまうかもしれません。
ゴールドコーストは中心地こそ賑わいがありますが、ほんの少し離れるだけで落ち着いた雰囲気に変わります。
大きな都市でホームステイをすると交通も難しくて現地に適応するのに一苦労しますが、ゴールドコーストは交通面もとてもシンプル。人口が少ないゆったりした雰囲気の中で、徐々に海外生活に慣れていきたい学生にはお勧めです。
2.マリンスポーツを楽しみたい、ライセンス取得がしたい
ゴールドコーストで最も有名なエリアが「サーファーズパラダイス」という名称であるほど、マリンスポーツが盛んな場所です。
有意義な留学にする秘訣は英語の勉強だけではなく、その土地ならではのことに挑戦したり、やりたいことを全力でやることが大切です。
興味から始まってライセンスを取得し、気付いた時にはインストラクターをやるまでになっているかもしれません。
世界的に観光地として人気なので、海にいればオーストラリア人以外のさまざまな人と多文化な交流ができるチャンスでもあります。
3.オーストラリアで就業経験がしたい
オーストラリアに長期留学する学生の多くが、現地で仕事も経験すると思います。
大学生は就職活動が控えている中、海外での就業経験を積めば、これまで見えていなかったキャリアや外資系企業への応募という選択肢ができるはずです。
休学をしたくない理由で観光ビザによる短期留学を選ぶ場合は現地で就業できません。しかし、ボランティア活動に参加すれば雰囲気を味わうことは可能です。
帰国後に英語の力試しでTOEICを受講して、そのスコアも就職活動に活かせれば理想的です。
大学生にお勧めの留学期間
外資系企業に就職したい学生は長期留学
就職活動に活かすとなれば、就職活動前の大学1年生もしくは2年生の時に長期留学することがお勧めです。
大学1年生の時は、受験で勉強した英語力が備わっている時なので英語面を考えると1番現地生活に適応しやすい時期といえます。
長期留学となれば、他の都市への旅行がしたくなるなど、滞在期間の分費用がかかります。その点では、しっかりお金を貯めて2年生の時に留学するのも良いかと思います。
外資系企業への就職を目指す人は、英語力を示すTOEICのスコアと、海外での就業経験が書類審査や面接時どちらにも役立ちます。
留学中は英語の勉強と、海外インターンなどを利用して現地で働くことに挑戦しましょう。企業でどのような仕事をしたいかが決まっている学生は、その仕事に関連した仕事ができると尚良いです。
休学したくない学生は夏休みがお勧め
休学してまで留学しても現地での生活が合わなくて「すぐに帰りたくなったらどうしよう」と不安に感じる学生もいるのではないでしょうか。
夏休みなどの休暇を利用した1週間~1ヶ月ほどの短期間でも留学は可能です。海外生活とはどのようなものか、短期留学を通じて見学してみるのも良いでしょう。
短期留学では仕事をすることができませんが、語学学校で英語の勉強をしたり、ホームステイをすることは可能です。
就活前に短期留学で勉強してTOEICを受講する、卒業前の思い出作りに留学を経験する、など目的はさまざまです。
いつ行く?大学生にお勧めの留学時期
<大学1年生のメリット>
- ギャップイヤーとして留学しやすい
- 交換留学する時間が取りやすい
<大学1年生のデメリット>
- 同年代の友達を作りやすい機会を逃す
- 大学生活に出遅れを感じる
<大学2年生のメリット>
- 就活に役立つ経験ができる
- 英語力を上げて、就活前にTOEICで良いスコアを取れば就活に活かせる
<大学2年生のデメリット>
- 成人式に出席する場合は帰国が必要なので出費がかさんでしまう
- サークルやバイトなど、一旦精査する必要がある
<大学3年生のメリット>
- 就活に役立つ経験ができる
- 留学を通じて刺激を得たり、価値観を広げることができる
<大学3年生のデメリット>
- 就活に出遅れる可能性がある
- サークルやバイトなど、一旦精査する必要がある
<大学4年生のメリット>
- 留学から就職までの期間が短いので、実際に働く時に英語力や経験が活かせる(外資系企業に就職する場合は特に)
- 留学を通じて刺激を得たり、価値観を広げることができる
<大学4年生のデメリット>
- 卒業旅行に参加できない可能性がある
- 卒業後の家探しに出遅れる
大学生が留学するメリット
1.就職活動に有利になる経験ができる
大学生活のあとに待っているものと言えば、就職です。
日本もグローバル化が進んでいるので、一昔前に比べて英語力を重視する企業がだいぶ増えました。
英語力や海外での就業経験を持っていれば、就職のタイミングだけでなく、企業内での将来的なキャリアアップや転職の時にも活かせます。
2.価値観や視野が広がる
留学に行くと、外国人や同年代の日本人の友人が増えます。
これまで身近な人としか接してこなかった学生にとって、いろいろな生き方や考え方に触れることは世界観を広げることに大きく役立ちます。
今まで気付いていなかった自分に出会うキッカケになるかもしれません。
3.社会人よりも時間が作りやすい
社会に出て特に最初の頃は、会社の雰囲気や仕事に慣れることに精一杯で、まとまった休みを取っている暇がないものです。
有給が付与されても消化が難しい状況も考えると、1週間程度の短期留学すらできない可能性もあります。
大学生も授業、バイト、サークルと諸々忙しさはあると思いますが、社会人と比べれば自由があるといえます。留学に興味があるなら、行動しやすい内に経験することをお勧めします。
大学生がゴールドコースト留学するデメリット・失敗例
1.日本人が多い
ゴールドコーストは日本人が多く滞在しているので、語学学校や職場で日本人と会う可能性が高いです。
帰国後のキャリアを考えて休学してまで留学するような志の高い人でも、気の合う日本人集団と出会ってその後の留学を大きく変化させてしまうことがあります。
遊ぶことが楽しくなってしまうと、部活やサークルのような雰囲気になって、一気に勉強から離れてしまうことは実際よくあります。
解決策◎:日本人が少ない環境を選ぶ
日本人でも友達が増えることは良いこと。帰国後に日本国内で会えるわけですし、損は一つもありません。
海外に不慣れで神経質な学生があまり追い込み過ぎると、圧迫感から孤独やストレスを感じて、生活が耐えられなくなることも考えられます。
ただ、日本語ばかり使っていては、旅行に行ったのと変わりません。休日は日本人と過ごしたいのであれば、平日は外国人と生活するような、メリハリをつけましょう。
2.物価が高い
ゴールドコーストは小さな都市でありながらも人気観光地なので物価が高く、留学にはかなり費用がかかります。
外食ばかりの食生活をしていては、社会人でも生活はすぐに厳しくなってしまうでしょう。
現地で働けるので生活費を稼ぐことは可能ですが、仕事ばかりになって勉強や友達との交流が疎かになり、まるで出稼ぎに行ったようになってしまう人もいます。
解決策◎:なるべく資金を貯めて留学する
学校に通いながら働くことは想像よりも大変です。体力的に厳しくなってくると仕事は行くけど学校は行かなくなる傾向があります。
そうなると、英語は中途半端なレベル止まりになってしまうことは言うまでもありません。
学校に通っている期間は勉強、それが終わったら仕事を探す、というように一つひとつを着実にレベルアップするためにも、ゆとりのある資金を貯めてから留学することがお勧めです。
大学生が留学を楽しむための心構え
1.若者ならではの積極性を持つ
オーストラリアに留学している日本人の年齢層は非常に幅広いです。人口は若者の方が多いですが、20代半ば以降~40代以上の人まで滞在しています。
歳を重ね大人になり、日本のスタイルが染みついていた人は、色々経験した分まじめで堅実になっている人が多いです。
友達などネットワークを広げること、色んなことに挑戦することで留学の充実感は得られます。人に対しても環境や雰囲気に対しても、負けずに自分をどんどんアピールできることが大切です。
2.お金のことを気にし過ぎない
生活がある以上、お金は必要ですが、そこにばかり意識が集中してしまうと行動範囲を狭めてしまいます。
大学生の留学は安定よりも挑戦が重要。生活と旅行など楽しむ分だけあれば十分なので、プラスの貯金などは考えず、お金はどんどん使って経験を得ましょう。
3.日本語ばかりの環境にしない
3ヶ月くらいまじめに語学学校に通って勉強すると、相手の言ってることが割と理解できる程度は英語に慣れてきます。
そのレベル以上になることがハードルであり、多くの人がある程度コミュニケーションが取れるようになったことで英語に満足してしまいます。
日本人の友達の方が安心感があります。何より会話できる幅の広さに日本語のありがたみを感じるようになり、結果、日本人コミュニティにいるようになります。
それでは留学というよりも旅行の延長です。わざわざ留学したのですから、なるべく英語や文化に触れられる環境を大切にするべきです。
出発までの流れ
〜1年前:留学の情報収集を開始
私費留学、認定留学、交換留学のどれにするかを決定します。それぞれの留学プログラムの申込期日などを確認して、手遅れにならないようにスケジュールを組みます。
〜半年前:留学プログラムの決定、申込み手続き
留学先の学校や滞在タイプなど、参加する留学プログラムを決定します。休学する場合は、手続き期日もしっかりチェックしておきましょう。
〜3ヶ月前:パスポートの準備、ビザ申請
パスポートを持っていない人は取得します。留学プログラムに必要なビザ(学生ビザ、ワーホリビザなど)の取得に向けて手続きを進めましょう。
〜1ヶ月前:航空券、保険の手配
滞在開始日に合わせて航空券の手配をします。セール情報などを常にチェックしておくと、格安チケットを確保できることもあります。1ヶ月前になったら留学生保険にも加入しましょう。
〜1週間前:ホームステイ先のチェック、お土産購入
ホームステイの場合は、出発1〜2週間前にホストファミリーの情報が届きます。家族構成に合わせてお土産を準備しましょう。その他、留学先に必要な持ち物を準備して、パッキングしていきましょう。
出発当日
いよいよ出発当日です!国際線は2時間前にチェックインが始まり、1時間前に受付終了します。余裕を持って空港には3時間前に到着するように家を出ましょう。
大学生が留学で失敗しないために
1.できる限り英語の勉強をしておく
留学経験者のほぼ100%が、もっと英語を勉強しておけばよかったと回答します。英語力次第で現地生活の充実度は大きく変わってくるからです。
上を見ればキリがありませんが、単語を1つでも多く覚えるだけでも必ずどこかで役に立ちます。
留学を決めてから渡航するまでは何ヵ月かあるはずです。近い将来の自分の姿を想像して、足りないことを補うようにしましょう。
2.現地の情報収集をしておく
オーストラリアの文化やルール、観光スポットなどは一般常識としてまず抑えましょう。
ワーホリで行くのか学生ビザで行くのかで違いはありますが、その後の人生やキャリアも考えて、資格やインターン情報も調べておくことをお勧めします。
現地に行ってから気付けることもありますが、気付いた時にはすでに遅いことも考えられます。
3.帰国後にどうなっていたいか目標を立てる
「留学前にTOEICを受講して、帰国後に再受講して何点取れるようになりたい」など、何か目標があるとそれに向かって努力できるものです。
小さな目標でも良いので、留学で得たいことを考えておきましょう。
休学は費用がかかる?
日本の大学を留学のため長期休学にするには在籍料などの費用がかかります。
休学にかかる費用は学校によって異なり数千円程度で済むところもあれば20万円、30万円必要なところもあります。詳細は在籍中の大学に問い合わせましょう。
しっかりと準備し、充実したオーストラリア生活を送れるようにしましょう。
留学後のキャリアパス
外資系企業への就職や通訳、観光地のガイドやゲストハウスのスタッフといったサービス業など、語学力を求める環境は多くあります。
ゴールドコーストでいうとマリンスポーツが盛んなので、ダイビングやシュノーケリングのライセンスを取得して、インストラクターになる道もあるでしょう。
インストラクターはオーストラリアや日本以外でも活かせるスキルなので、語学力も伴っていれば、ほかの国でも活躍の幅を広げられるかもしれません。
日本でも英語力を重要視している企業が多い昨今、出世や転職時のアピールポイントとして有効です。
現地採用で就職
ゴールドコーストの現地採用には、カジュアル・パートタイム・フルタイムという3つの形態があります。
フルタイムが日本でいうところの社員採用です。ワーホリや学生ビザでの留学中にオファーされることがあるので、社員として働ける可能性は十分にあります。
ただ、現地で就職(何年も働く)となると、「就労ビザ」というオーストラリアで働くためのビザ取得が必要となります。この就労ビザの取得難易度が高いため、現地就職も必然的に難しくなります。
大学に進学して、英語力や学歴が備わっているからと言って就労ビザが取れるわけでもありません。帰国後に外資系や海外に支店を持つ日系企業に就職して、海外転勤を希望するというのもひとつの手です。
日本で外資系企業に就職
グーグルやマイクロソフトなど海外の企業のことを外資系企業と呼びます。
日本に支社があり働いている人も日本人が多いですが、本社から英語でメールがきたり、重役は外国人と英語環境です。英語が達者であれば、本社会議への参加や海外転勤もあり得ます。
社会人の留学
転職やキャリアアップを目指して語学留学をする社会人も多くいます。休暇期間と有給を利用した短期留学もあれば、休職・退職して長期留学する人もいます。
語学学校で一般英語やビジネス英語の勉強もできれば、専門学校でマーケティングについてなど専門的な知識を得ることも可能です。
留学というと学生が多いイメージがあるかもしれませんが、ワーキングホリデー制度では多くが18〜30歳を対象としていることもあり、社会人を経験して資金を貯めてから留学する人も多くいます。
留学はこんな社会人にお勧め
1.キャリアのためにスキルアップしたい社会人
留学で学べることは英語だけではなく、資格やライセンスを取得する専門留学も可能です。
大学を卒業している人であれば、大学院に進み、経営学の最高峰の資格として注目されているMBAを学ぶ道もあります。
2.海外で働く経験がしたい社会人
カフェやレストランで働く、もしくはインターンシップを通じてホテルや企業で働く経験もオーストラリアでは可能です。
日本とは異なる環境での就業経験、英語での就業経験が得たい人にお勧めです。
3.海外生活を経験してみたい社会人
海外の生活スタイルや価値観を知りたい社会人にお勧めなのが、ワーキングホリデービザでの滞在です。
入国から1年間の滞在が可能なビザで、語学学校で英語を勉強する、ホームステイする、仕事する、など自由に海外生活を送ることができます。
ゴールドコーストは都会と自然が融合した、ゆったりと過ごせる環境なのでリフレッシュにもなるでしょう。
社会人にお勧めの留学期間
1週間の短期留学
留学は1週間だけでも可能です。ゴールドコーストはどんな場所なのか、異文化での生活とはどんなか、など語学学校やホームステイを通じて体験できる期間です。
英語力を伸ばすよりも、現地生活をプチ体験するようなイメージになるでしょう。
1ヶ月の短期留学
1週間と同様、語学学校やホームステイを通じて英語や現地文化に触れることが可能です。1ヶ月間あると観光も十分にできるので、ゴールドコーストを隅々まで満喫することができます。
1年間の長期留学
1年〜になると、ワーホリビザで留学する人が多いです。
短期留学と違って、学校に行く以外にインターンやアルバイトが可能です。もちろん学校に通う期間も長くできるので、英語力の向上も見込めます。
1年もあればゴールドコーストだけでなく、オーストラリアのほかの都市への旅行も楽しめます。
いつ行く?社会人にお勧めの留学時期
<社会人1年目のメリット>
- ワーホリビザが使える
- 同年代が多いため、友達が作りやすい
- 学生時代の英語力がまだ残っている
<社会人1年目のデメリット>
日本社会は新卒1年目で退職したことをマイナスと捉える傾向があるため、帰国後の転職で不利になることが予想される。
<社会人3年目のメリット>
- ワーホリビザが使える
- 同年代が多いため、友達が作りやすい
- 転職へのスキルアップが目指せる
<社会人3年目のデメリット>
業務や職場関係に慣れてきた頃。業務を任されて、責任感ある仕事に就くタイミングでの退職になってしまう。
<30代のメリット>
- 資金力がある
- 社会人経験をオーストラリアで仕事をする時にも役に立つ
- 社会人経験+留学経験で外資系にキャリアアップやキャリアチェンジに狙いやすい
<30代のデメリット>
ワーホリビザは30歳の時までに申請が必要。学生ビザは学校に通うことが条件で取得できるビザなので、学校のためにやりたい仕事ができない可能性がある。20代が多く、気の合う友達が出来ずらいことも。
<40代のメリット>
- 資金力がある
- 社会人経験をオーストラリアで仕事をする時にも役に立つ
- 社会人経験+英語力でキャリアアップの幅が大きく広がる
<40代のデメリット>
ワーホリビザは使えない。英語から離れていると初歩的な英語から学び直しとなる。転職で外資系を目指す場合はかなり努力して勉強が必要。若い人同士の交流に参加できる機会が少ない。
社会人が留学するメリット
1.帰国後の就職活動に役立つ経験ができる
英語を学ぶだけでなく、英語環境で仕事をする実践的な経験もあれば、就職活動に活かせるポイントです。
英語力が募集要項にない企業であっても、例えば海外生活を通じて困難を切り抜けた経験など伝え方によってはアピールポイントに繋がります。
2.海外生活から視野が広がる
一般的にホスピタリティ系の仕事は給料が低く辛いばかりの環境のイメージがある日本ですが、オーストラリア社会で全く異なります。
店員とお客さん、上司と部下、先輩後輩の間に壁はほぼありません。みんなが自己主張できる環境です。
周囲の目線など気にせず、やりたいことに積極的に挑戦していく人、若くてもビジネスを持っている人などもいて、良い意味で刺激を受けることが多くあるでしょう。
3.リフレッシュできる
英語の勉強やスキル習得も大切なことです。しかし、ゴールドコーストの魅力は自然が多く、気候と人柄の良いゆったりとした雰囲気にあります。
日本の忙しい社会から出て、日ごろの疲れを1度リフレッシュするのにもゴールドコーストの環境は最適です。
社会人がゴールドコースト留学するデメリット・失敗例
1.物価が高い
オーストラリア全体的に言えることでもありますが、物価が高いです。
学校に通う期間は英語の勉強に集中するために働かないことが理想的ですが、収入がない状態だと生活費や食費、交際費ですぐにお金がなくなってしまいます。
解決策◎:十分な留学費用を作っておく
現地で働きながらお金をまかなうことも当然選択肢として良いでしょう。しかし、目先のお金を気にしてばかりではアルバイトしにゴールドコーストに来たみたいになってしまいます。
少し余分に計算して、なるべくお金を貯めてから留学することがお勧めです。
2.大都市に比べると選択肢が狭い
シドニーやメルボルンと比べてしまうと仕事の選択肢は狭いと言わざるを得ません。
休職や退職までして、キャリアアップのために留学しても、あまりやりたいことに出会えず時間が過ぎてしまうことも考えられます。
解決策◎:情報を集めてプランを立てる
会社を辞めて長期留学することは一大決心です。しかし、長い人生で見れば大した期間ではありません。
海外生活から何も得ずに帰国すれば「留学は失敗だった」「逃げだった」と自分自身が後悔してしまうかもしれません。
「ゴールドコースト留学で何ができるのか」「留学を通じて何がしたいのか」など、ゴールドコーストに行くことがベストなのかをよく検討する必要があります。
社会人が留学を楽しむための心構え
1.ゴールドコーストならではの良さを理解する
オーストラリアにはゴールドコースト以外にも魅力的な都市はたくさんあって、どこでも英語の勉強、仕事をすることは可能です。
ゴールドコーストの街自体に愛着を持つことも留学を楽しむには必須。気候や雰囲気、海など、ゴールドコーストならではの魅力を見つけましょう。
2.お金よりも経験
何事も自分への投資と思って生活することが、留学生活を充実させる重要ポイントです。
社会人になると年齢的にも経済面が気になってきますが、せっかく留学を決意して節約ばかりではもったいないです。その時しか経験できないことはたくさんあるはずなので、積極的に挑戦するようにしましょう。
3.積極的に交流する
学校やルームメイト、ホストファミリーなど、新しい出会いがたくさん待っています。
自分の時間ばかりを過ごすのではなく、交流を広げましょう。人との関わりなしで楽しい留学はあり得ません。
社会人の留学で役に立つ英語例文
Can you say that again?
「もう1度言ってもらえます?」という意味です。先生や友達が言った英語が聞き取れなかった時に使えるフレーズです。
By the way,what will you do tonight?
「ところで、今日の夜なにしてる?」という意味です。「By the way」の部分がポイントで、話を切り替えたい時に便利なフレーズです。
Japanese people usually say Kanpai before drinking.
「日本人は飲む前にカンパイと言います」という意味です。社会人で留学となれば、飲みに行く機会も多々あると思います。日本の文化に馴染みのない海外留学生と交流する際に、会話のネタとして使えます。
出発までの流れ
- 休職・退職を含め、上司に相談(1年〜半年前)
- 語学学校やホームステイ先など、留学手続き準備開始(〜5ヶ月前)
- パスポート申請(手続きには10日~2週間かかります)
- 会社に退職の意思を伝えて引き継ぎ調整を行う(〜3ヶ月前)
- ビザ申請(〜2ヶ月前)
- 航空券の手配(〜2ヶ月前)
- 授業料の支払い(〜1ヶ月前)
- 会社へ退職願いを提出(〜1ヶ月前)
- 留学保険の申し込み(〜1ヶ月前)
- ホームステイ先の情報を確認(〜2週間前)
- お土産など持ち物の準備(〜1週間前)
- 出発
退職・休職願いを提出するタイミング
一般的には退職の申請は1ヶ月前になりますが、各会社の就業規則をまず確認しましょう。
会社側も人材の育成計画や採用計画があるので、留学の決意が固まった段階で、まずは直属の上司や先輩に話をすることをお勧めします。
留学後のキャリアパス
社会人のゴールドコースト留学後のキャリアパスは、海外事業部への異動や海外転勤、外資系企業への転職などが考えられます。
帰国後に英語の試験(TOEICが日本では有効)を受講し、オーストラリア留学の成果を示せるように準備しておくことがお勧めです。
現地で働いていれば、そのまま就職のオファーをもらえる可能性もあります。
現地採用で就職
ゴールドコーストで就職するのは決してカンタンではありません。自分の意志や英語力が高いだけでは実現できないからです。
オーストラリアで現地採用されるのは、就労ビザまたは永住権が必要になります。就労ビザの取得には、企業側からサポートを得る必要があります。
サポートには企業側に大きなコストが発生するので、ビザサポートしてまで入社してもらいたい人材であることが前提です。
日本で外資系企業に就職
成果を出すことができれば、年齢に関係なくどんどん昇給や昇進がある世界。一方で成果が出せなければ数か月でクビもあります。
年功序列ではなく、成果型の環境で働きたい人には外資系企業への就職がお勧めです。
社会人のゴールドコースト留学の体験談
28歳の時、オーストラリアにワーホリビザで留学をしました。
最初に滞在したのはゴールドコーストです。2月のまだ夏本番の時期に語学学校とホームステイを経験しました。
初めての海外留学だったのですが、振り返っても、ゴールドコーストが最初に行った都市で良かったと思っています。
観光地なのでそれなりに栄えていますが、小規模都市なので街全体がすぐに把握でき、交通もシンプルで難しくありません。
ゆったりした雰囲気で、安心して勉強できる環境でした。天気が良い日が多いので、しょっちゅうビーチに行っていました。
リフレッシュにも最高の場所だったことを覚えています。
もっと留学費用を格安に抑えるコツ
留学費用が安い時期に行く
世界中の留学生から人気のゴールドコーストで、授業料やホームステイの費用、物価が安くなる時期はありません。
留学費用を少しでもかけずに行きたいと考えた時に狙うべきは「航空券」です。
ゴールドコーストは成田空港からLCC(ジェットスター)が運航しているので、安い価格で購入しやすいメリットがあります。しかし、夏休みに代表される大型連休は海外旅行者が増えるので価格が高騰します。
ゴールドコーストは12月~2月が夏本番で、気候が特に良くの観光ベストシーズンです。世間はクリスマス~年末年始で休みになる時期でもあるので、航空券は非常に高いです。
人が多く動く休みやイベント時期を外し、渡航することがお勧めです。また、日本では馴染みがないですが4月のイースター時期も避けた方が無難です。
留学エージェントを利用しない
留学エージェントとは、留学したい生徒と学校をつなげる代理店です。
出発前のカウンセリングやアドバイス、語学学校選び、ビザの申請、海外保険の申込み、ホームステイの紹介など、留学に必要なことのすべてをサポートしてくれます。
全てのエージェントではありませんが、帰国後の進路相談、就活支援を行うところもあり、サポートの幅は多岐にわたります。
留学エージェントの費用
留学エージェントには有料と無料の2タイプあります。どちらのタイプであっても語学学校から仲介料を得ています。
無料エージェントでも換算レート、送金手数料、ホームステイ費用に上乗せされていることもあるので注意してください。
個人で手配も可能
余計な費用をかけたくない人は、自分でインターネットで調べて学校やホームステイ先など申し込みすることも可能です。
無料で個人手配をサポートしてくれるサービスもあるので、上手く活用しましょう。
授業料が安い語学学校を探す
費用を考えるとき、語学学校選びも重要です。1週間での語学学校の相場費用をご紹介します。
入学金 | 1.5万円 |
授業料 | 2.6万円 |
教材費 | 5千円 |
合計4.6万円程度ですが、授業料が安いところでは2万円ほどの学校もあります。学校選びで格安留学を実現することも可能です。
留学中の節約方法
1.食事を工夫する
物価の高いオーストラリアで、外食は特に要注意です。オーストラリアドルが安いことを加味しても、日本よりは高いです。
スーパーに行くと食パン、野菜、フルーツなど日本よりも安く買い物できるモノもたくさんあります。自炊が苦手な人でもトーストやサンドウィッチを作る程度であればカンタンです。節約には日々の食事を工夫することが一番重要です。
2.交通費のかからない場所に住む
ホームステイや学生寮よりも安く住めるのがシェアハウスです。長期留学の場合は最初の1〜2ヶ月ほどホームステイや学生寮に滞在し、その後はシェアハウスに移動しましょう。
シェアハウスはゴールドコーストのほぼ全域に存在しています。学校や職場に近い物件にすれば普段の交通費もかからず、家賃も安上がりで生活ができます。
3.まかないのあるお店で働く
まかないが食べられるお店で週に4~5日働ければ、食費も浮けば食事を作る手間も省けてかなりお得です。バイトがない日は自炊をすれば、食費はほとんどかかりません。
英語力・キャリアアップに活かすコツ
シェアハウスをして海外移住の予行練習
海外転職や海外移住を目指す人にとって、シェアハウスでの生活は現地生活をイメージする良い予行練習になります。
オーストラリアで一人暮らしは家賃が高いため非常に難しいです。東京に住むよりもお金がかかります。
ホームステイも決して安くはないので、長期留学者にとって最初にホームステイを1〜2ヶ月しながら引越し先のシェアハウスを探すのが一般的です。
シェアハウスは手ごろな家賃で、どこでも募集しているので好きなエリアに住める点もメリットです。
また、ハウスメイトがイギリス人やニュージーランド人のような英語圏の場合もあります。英語力のことを考えても良い選択になり得ます。
大学・大学院進学をめざす
語学留学から大学編入には、主に2パターンあります。
1.IELTSを取得して大学に入学
1つ目は語学学校で英語の勉強をすることで、大学が入学基準として定めているIELTSのスコアを取得して大学編入するパターンです。
2.提携大学に進学する
2つ目は語学学校が提携している大学に進学するパターンです。この場合はIELTSなどの英語力を証明するスコアは不要です。
オーストラリアは世界的に見ても優秀な大学が多く、学歴や英語力を重視する企業への就職時に活かせる点は大きなメリットになるでしょう。
大学院に進めば、ビジネスマンにとって最高峰の資格と言われるMBAを選択することも可能です。
ちなみに大学に進学した場合、学費だけで年間200万円以上の費用がかかります。大学進学を検討している場合、奨学金制度なども検討してみることをお勧めします。
特に英語力が高まる語学学校のコース例
IELTSテスト対策コース
オーストラリアの語学学校のほぼすべてにあるコース。日本でいうところのTOEICテスト対策コースのイメージです。
英語圏ではIELTSやTOEFL(主にアメリカ)の英語テストのスコアが英語力を測る指標として用いられています。オーストラリアではIELTSが一般的です。
専門学校や大学は「英語を学ぶ場所」ではなく「英語で学ぶ場所」です。そのため、授業に付いていく英語力が入学条件とされていて、その目安としてIELTSのスコアが使われます。
一種の資格のようなもので、高スコアを持っていれば進学だけでなく、就職や転職にも活かせます。それだけでなく、オーストラリアの永住権を取得する際にも必要になります。
TOEICはリーディングとリスニングに対するテストですが、IELTSはスピーキングとライティングも加わります。テスト対策の勉強は必然的に読む、聞く、話す、書くのすべてのスキル向上が期待できます。
ケンブリッジ検定対策コース
ケンブリッジ検定対策コースもオーストラリアの語学学校によくあります。IELTS同様、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの全てをテストします。
イギリスのケンブリッジ大学により作られたテストで、進学に特化したIELTSに対して、ケンブリッジ検定は生活の様々なシチュエーションで使われる英語を学ぶコースです。
英語教師宅でホームステイ
英語教師宅でホームステイできれば、より英語力はかなり向上が期待できます。
オーストラリアの語学学校ではマンツーマンレッスンはオプションサービスになります。非常に高額となります。
英語力への効果アップ!留学中にやるべきこと
<留学中>いろんな人と積極的にコミュニケーションを取る
ホストファミリーや学生寮のルームメイト、語学学校の友達など、自分の周りにいる人とはどんどんコミュニケーションを取りましょう。
日本人でも家や仕事の紹介だったり、その人を通じて新たな人に出会えることもあります。柔軟に誰とでも繋がることがチャンスや可能性を広げてくれます。
<留学中>学校を休まない
多くの人が1ヶ月~3ヶ月間ほど語学学校に通いますが、1日でも遅刻や欠席をせずに卒業できた人はかなり少数です。
せっかく高いお金を払って留学に来たのに、授業よりも他の予定を優先したり、自分に甘えて欠席するのは本当に勿体無いです。
学校は毎日きちんと通学する。予習復習をしっかり行う。当たり前のことですが、やり通すことは一番難しいです。
<留学後>TOEICを受講する
日本に帰国してからも、英語力をキープまた向上させるには目的や目標が必要です。
帰国したら、まずTOEICを申し込みしましょう。そして目標スコアを決めます。目標と期日ができれば熱心に勉強できるものです。
TOEICは一般英語で使う表現よりも新聞に載っているようなフォーマルな単語や言い回しが多いので、ワンランク上の良い勉強になります。
<留学後>オンライン英会話を使う
読み書きはテキストを使えばできますし、映画などでリスニングを鍛えることもできますが、スピーキングは話し相手がいないと向上できません。
オンライン英会話であれば、非常に安価で手軽にスピーキング力を補うことができます。学習ツールとして効果的です。
留学を就活・転職に活かすためにやるべきこと
<留学中>就業経験を得る
レストランやカフェ、海外インターンを利用したホテルやオフィス業務など、英語力ややりたいことに応じて様々な仕事を経験できます。
大学生にとっても社会人にとっても、就職・転職の時に強みになるのは英語力や学歴もさることながら、実務経験が最も大きなアピールポイントになります。
現地のエージェントでもインターンを募集しているところがあるので、エージェントに仕事の相談をしてみるのも良いでしょう。色んな人とコミュニケーションを取って、ネットワークを広く持つと、情報が入ってくる可能性が増えます。
<留学中>専門的な知識を学ぶ
語学学校で学べるビジネス英語コースのほか、TAFE(専門学校)でマネージメントやマーケティングを学ぶことも可能です。
ゴールドコーストならでは、ダイビングやシュノーケリングのライセンス取得をすれば、趣味がキャリアチェンジのきっかけになるかもしれません。
<留学後>TOEICの受講
留学経験があるだけでは、英語力があると認めてもらえる訳ではありません。
面接で実際に英語で会話することができれば認めてもらえるかもしれませんが、その面接まで進めなければ意味がありません。日本ではTOEICが英語力証明の筆頭なので、帰国したらまず受講することをお勧めします。
<留学後>英語の勉強
英語は使わなくなると、どんどん忘れてしまいます。
スマートフォンやパソコンを英語環境にする、SNSで留学時代の友人と英語で日常的にコミュニケーションをする、字幕なしで映画をみる、オンライン英会話を活用するなど英語に触れる環境を意識的に作りましょう。
ゴールドコーストとメルボルン、留学するならどっち?
オーストラリア留学で人気都市といえば、ゴールドコーストとメルボルン。どちらが良いのか、色々比較してみましょう。
どちらも日本よりも物価は高いので極端な家賃の差はありません。大きく異なるのは、都市の規模と雰囲気です。
オーストラリア第二の都市と呼ばれるメルボルンは日本で言えば大阪や横浜にあたり、ゴールドコーストは海がきれいな沖縄というイメージです。
都会暮らしがしたい人はメルボルン。ゆったりした雰囲気が良い人はゴールドコーストが適しているといえます。
費用の違い
1年間でのホームステイの相場費用の目安です。
ゴールドコースト | 約100万円 |
メルボルン | 約120万円 |
メルボルンの方がやや地価が高いため、家賃相場は高い傾向にあります。ゴールドコーストは小規模都市とは言え観光地なので、物価はメルボルンと変わりません。給料や税金なども違いはありません。
特徴・メリット比較
ゴールドコースト
- 通年温暖な気候で住みやすい
- マリンスポーツがしたい人には最適な環境
- 日本人が多いので、留学初心者で英語力が乏しくても安心
メルボルン
- 中心地以外にも観光地が多い(ワイナリーなど)
- 大都会で留学生が多い分、語学学校の数が多い
- 国際的なイベントが多い